仕組みの理解と伏線回収。悩むことでのインパクト。ドキュメント

2023.6.13


業務で使っているツールのことが良くわからないながらも、断片的な知識を得ていく。

ある時、大元の仕組みを知ったとき、断片的な知識同士の繋がりが見えたり、断片的な知識1つ1つの意味がわかることがある。

このときの「そういうことだったのか!」という驚き、発見、嬉しさ、の感情は、いわゆる物語における伏線回収のときの感情に似ている。伏線回収はみんな大好き。とすれば、それが仕事だったとしても仕組みの理解に興味を持つことはそんなに難しいことではないのではないか。

*

また、このような「そうだったのか!」という感情はそれまでの業務で対象について悩んだり考えたりすることが多いほど大きくなる。伏線回収という例えを使ったが、伏線もそれを知らずにネタバレ内容を知っても「ふーん」で終わる。

ここが難しいところで、何かのツールの仕組みをドキュメント化したとして、そのツールに初めてさわる人がそれを見ても、驚きが少なく、内容が体に染み込みにくいだろうなと思っている。しばらく使ってみてわからない!となったとき、はじめてその仕組みを理解するためのドキュメントが役に立つときが来るのではないか。

初期段階で知識を詰めるためには最初から全てのドキュメントが解放されているのが良いのだろうが、そこでドキュメントを熟読したとして自分の中に染み込む度合いは低い。さらっとドキュメントを見て「何が書いてあったか」くらいを覚え、実践の中でわからないことがあり、それをドキュメントではなくまず自分の頭で考え悩み、自分の中で出した答えがあり、その上でドキュメントを見て仕組みを理解し、自分の答えが正しかったのか、間違っていたなら何が違うのか、そのとき真に心で理解できるのではないか。

そういう感じのことを思っている。


Topページへ戻る