「です」と言い切ることは聞く人の解釈を助ける

2021.03.04


「先週のサイトのアクセス状況を報告する」というシーンだったとする。そういうときに気をつけるのは断定と予測の使い分け。ここでいう使い分けとは口頭でも文章でも最後の言葉を何にするかを明確にするということ。事実なら「です。」予測や仮定なら「と思われます。」や「という可能性があります。」と、必ず正しいほうを使うこと。

情報というのは事実か事実以外(仮定や予測)に分かれ、何かの情報を聞くときに人はそれが事実か事実以外かを分類して頭に入れていく。そのとき、語尾を正しく使えばその分類がスムーズに行われる。

特に意識したほうが良いのは断定の「です」を使うこと。自信が無かったり、強く意識を持たないと「と思われます」という言葉を使ってしまう人は多い。「〜のようです」に逃げるパターンもよくあるけれど駄目。「昨日の訪問回数は一昨日のよりも低いと思われます」というのはおかしな話で、減っているなら「一昨日よりも低いです。」と断言すれば良い。文章にすると明らかな違和感があるが、報告の中にこのような言い方が紛れていることは珍しくない。

最後に例文。以下は①〜⑤までの5つの情報を伝えている文章。事実とそれ以外の語尾の使いわけというのはこういうこと。「①先月の訪問数を先々月と比較すると10%減少していました(事実)」「②YoYを見ると、100%から99%で1%の減少です(事実)」「③先々月から先月にかけて訪問回数が減少するのは昨年と同じ動きであり(事実)、④YoYは1%の変化でほぼ横ばいと見ているので(自己解釈)、⑤実数の減少は大きな問題ではないと考えています(自己解釈)」


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