スプラトゥーンのストーリーモードのラスボス戦からスタッフロールの流れのエモさについて

2023/05/23


1とか2もそうだったと思うけど3の記憶で書きます。

流れの詳細を書くと、①ラスボスを撃破後に特に曲が流れたり会話があったりするわけでもなくカメラが引いて画面が白転→②ゲームのタイトルに戻る→③いつものようにゲームを始めると最初のラジオで「オオナマズが戻ってきた」という特別なニュースが流れる→④ラジオの最後にシオカラーズのニューシングルだって会話になってそこから画面が切り替わってしんみりとした曲でのスタッフロール。

この中で②③の、1回タイトルに戻ってラジオを挟む演出が凄く好き。普通、①のあとにスタッフロール。そうじゃなく②③を挟む。これによって、アニメや映画などである「実は自分が世界を救って帰ってきたんだけど、世界中の人は何も気づかずに日常を過ごしている。その中で声を上げるわけでもなく、自分もまたそれまでの日常に帰っていく」というシーンでの、「世界を救った高揚感、日常に帰った安心感、誰もしらない寂しさ、声を上げて自慢したい気持ち、でもいいやと自分の心の中にしまいこむときの誇らしさ、といった感情が混ざった主人公の気持ち」の当事者になれる。

そういうシーンがあったかわからないけど、ドラえもんの映画の最後のシーンで、いつものテレビ版での日常のようなものが描かれている中、ふとのび太が見上げた空に映画での出来事の片鱗が見えるみたいな、そういうやつです。それみんな好きでしょう。

スプラトゥーンにおいても、ヒーローモードと普段の対戦のモードの世界が地続きである。そんな中で自分はヒーローモードで世界を救ってきた。そして対戦モードの世界はそれを知らずに平和な日常が続いている。誰にいうこともない。でもほんとは自分が救ってきたんだぞ、ヘヘン!という気持ち。それを②③の演出によって感じられる。


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