分析組織の依頼と自主的な提案の比率は7:3

2021/10/08


アナリスト的な組織の場合、他の人からデータに関する集計・分析を依頼されて行う業務と、自主的に分析した結果を提案する業務がある。前者は受け身であまり良く無いとされ、後者は自主的で良いとされるようなイメージがある。ただ、個人的には7:3くらいで依頼多めのほうが良いのでは無いかと思っている。(もちろん、組織の形や関係性にもよるのでこの数値は絶対ではないけれど)

依頼の良さは互いの信頼関係の構築だったり、必要な作業を行うと言う意味でのからぶりのなさだったりがあるが、もう一つ結構重要だと思っているのは、自分だったら見に行かなかったようなデータを見に行く・知る機会になること。サービスが大きかったり自分が途中からjoinしたりといった場合、依頼対応を通じて「こんなデータがあるんだ・取れるんだ」という気づきになる。また、ある程度把握しているデータでも、自分だけなら作業が面倒で手を出さない集計を依頼だからやるとか、自分がどうでもいいと思っているデータを依頼だから出すとかある。そういったものは、やってみた結果自分の中の一つの知識になって、意外とそういった情報が自主的な分析を行うときの仮説やストーリーづくりのパーツになる。他の人との仮説だしをするときも「それ前調べたんですけどこういう結果でしたよ」みたいな助力になる。

こういった、仮説だしや分析における基礎力となるような知識・情報を得られる機会が依頼対応なので、重要な作業だと思っているし比率は結構高くても良いんじゃ無いかと思っている。受け身・消極的・少なくなるほど良いみたいなイメージではない。(もちろん、新しい発見が無い同じような集計をやり続けているのであれば、それは自動化するなり、やれる人を増やすなりしたほうが良いと思います)


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