心理的安全性のためにチームのリーダーとして心がけていること

2019/09/16


メンバーがパフォーマンスを発揮するためにトップクラスに重要なことは心理的安全性、という記事をどこかで見たので心理的安全性の話。

なんだかんだ自分も組織の中で部下というものを持つようになり、日々コミュニケーションをとっている。その中で心がけていることを列挙します。

感情的に怒らない

ミスろうが報告なかろうが怒らない。起きた問題をどう解決するかを考える場合、多くの解決策は感情的に怒ることでは無いと思うから。感情的になると次回以降の相手を萎縮させる。よくある話ではあるが、「なんでミス報告しないんだ!」と怒ると負のスパイラルになる。この場合、報告できなかった理由を解消するのが本当にやるべきこと。なお、もし怒ることが効果的な場合は、語気を強めるのではなく、伝える内容の深刻度を上げる。

相手だけ悪いことは無いと常に思う

上の続き。誰かに怒りをぶつけたいとき、自分に原因があるとすれば何か?という思考を常にする。僕は人間関係において、相手だけが10悪く自分は0ということはそうそう無いと思っている。相手の方が9悪くても自分にも1の要因は必ずあるものだ。良い悪いで考えるのが難しい場合、「もし過去に遡ることができたとき、同じことが起きないために自分にできることはあるか?」で考える。ここまでして0なことはそうそう無い。

この思考は、感情的になることを抑えたり、問題の解決策を双方から出すことができるようになったりする利点がある。10:0ではミスをした人と聞く人という対立構造に見えるが、9:1であれば悪さの大小はあれど共に同じ方向を見ていることになる。それは、メンバーの「どんなに自分が悪いと思っていることでも一緒に考えてくれている」という安心につながる。

自分の間違いを認め謝る

僕が大人をかっこいいと思う瞬間は、その人が素直に謝る姿をみたときだ。勘違いで注意した場合でも、対立した意見を出した時でも、相手のほうが正しく自分が間違っていたとわかったときは、素直に認め謝るようにする。間違いを認めない姿で部下からの信用を失わないようにするためでもあるが、なによりその姿はカッコいい。

どんな意見も理解に努める

あらゆる意見に共感することはできないが、相手の立場になって理解することならできる。という思想がまずある。なので、どんな考えもまず理解しようとする。これはアイデア出しのようなときに限らず、「それはやる必要があるのか?」「自分の仕事か?」といった、一見反抗的に見える言動などでも同様。そこでカッとなるのではなく、そう考える思考の理解に努める。

プラス方向へは感情的になる

マイナスと違ってプラスは盛り上げる。テンションを上げるのは苦手なところだが、良い仕事をすれば褒めることは欠かさない。

「ありがとう」と必ず言う

依頼をこなしてくれたら、小さなことでも必ずありがとうを言う。上司部下の関係に関わらず、ありがとうという言葉は嬉しいしモチベーションが上がるものだから。自分が指示していないことでも、気を利かせてやってくれたときもお礼を言う。これは、「そこまで見ていてくれるのだ」という嬉しさも生む。

質問可能な時間に明確なルールをつくる

部下が上司にいま質問して良いか迷っている時間、というのは無駄だと思うので、席にいてカレンダーに何も書いてないときはいつでも話しかけて良いとしている。これは、以前そう言ってくれた先輩がいて、非常にやりやすかったので真似している。

何度聞いても良しとする

やや上の話とセット。質問は一度で覚えろと言われる。そりゃそうだし、みんなそうしたいと思ってるけど、それでも忘れることはある。それに対して、なぜ忘れたのか、とか、同じ質問するな、とか詰めると、次の同じシチュエーションで本人が自分で抱えてしまう。そうなっていってしまうほうがリスクだと思う。だから、甘いと言われようと、僕は100回同じこと聞いても良いとする。もし本当に同じ質問が何度もされるなら、その時に本人と覚え方を考えれば良い。とにかく、萎縮という負のスパイラルを起こさないことが大事。

話や文章が長いのは悪くないとする

僕自身が苦手ということもある。それは置いておいても、「簡潔に話して」とか「文章を簡潔にして」とかは、本人だってそうしたいはずだから、それだけ言うのは無しだと思っている。もちろん「箇条書きにすると簡潔で読みやすいよ」とかそういうアドバイス込みのことは言う。

根底にある考え方は、伝わることが最優先、ということ。下手に短くして伝わらないよりは、長くても伝わる方が良い。長くても伝えることができるようになったら、徐々に短くしていけば良い。

あらゆるミスを許容する

悪意があってミスする人間なんて通常はいない。ミスしたときはミスした本人が一番後悔している。やるべきことは、次繰り返さない方法を一緒に決めること。ただし、このとき「次から気をつけます」では終わらせない。人間の注意力は信用できないので、仕組みで解決する方法を考える。

一旦以上です。何かあれば追記します。


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