組織の意思決定をうまく進めるためには、自分で意思決定をする経験を積むこと

2019/08/23


意思決定シリーズの連作。今までは意思決定をしてもらうためのコツのようなことを書いてきたけれど、こういった考えを身につけていくには自分で意思決定をする経験を積むと良い。

簡単な話、意思決定者に何かを持っていく前に「自分だったらそれで決められるのか?」を問うてみれば良い。それに即答できないのであれば、そこで「この情報も欲しい」とか「別パターンも見たい」とか思うことを足せば良い。

時には、なんとなく決められないがなにを足せば良いかわからない、ということがある。それは自分の中にその物事を決める判断軸がないということ。この、何かを決めるときの判断軸を持っておくというのは組織での意思決定を進めるにあたって重要なことだと思う。

なので、自分で意思決定をする経験を積むのだ。家を買う、車を買う、転職先を決める、株を買う...。ある程度の金額がかかっているものや、自分の人生の方向性を決めるような重要な決断ほど、真剣に考える必要があるので良い。しかし、個人でそんな重要な決断をする機会には限界があるので、日常の些細な事でも真剣に、判断軸を意識して生活すると良い。今日のランチを決める、職場で使う水筒を買う、ランニングのための靴を買う。そういった時にも「なんとなく」で決めるのではなく、自分は何を判断軸にして選択したのかを意識する。そういった積み重ねが経験値になっていく。

一方で、組織の中でも意思決定の権限委譲をしていくのは大事だと思う。ただし、「今まで上司に通すのが大変だったけど自分で決められて楽」というのは良くない。最初のうちは「今まで決めてもらっていた部分まで全部自分で考えなければいけないから大変。自分で決めることにプレッシャーを感じる」というくらいの方が良い状態に思う。


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