2019/10/08
振り返りは大事だという話があり、その通りだと思う。よくやるのはKPTで、継続するKEEP、問題のPROBLEM、何を変えるかのTRYのみっつを考える。これはこれで良いけれど、良くあるのは項目の羅列になること。TRYすべきものが決まってもそれは「スケジュールの調整は早めに見直す」とか「提案のためのデータを網羅的に用意する」とか、まあ当たり前の項目がならぶ。
そこで、「もし今このプロジェクトの開始までに戻れるなら、①何を持って帰るか、②どう行動を変えるか、を考える」という振り返りの仕方が良いと思う。
①は物理的な道具でも知識でも良い。例えば自分のスキル不足でスピードが出せずにプロジェクトが遅延し、今の自分にそのスキルがあるなら、それを持って変えれば良い。ここで大事なのは今の自分にそのスキルがあるかという点。今の自分にも持っていないなら過去に持っていけないから、別の方法で解決する必要がある。
②は①の追加がある場合とない場合を考える。上の例ではスキルを持って帰れたらそれを使うだけだが、持って帰れない場合、周りの人の協力をあおぐといったアクションを起こす必要がある。
このように考えることで、次同じことが起きたとき何をすれば良いかを明確にすることができる。PROBLEMが10個あっても、プロジェクトの遂行に足りなかったのがその中の1つであれば、薄く10個を認識するより、強くその1個を認識するほうが良い。そう思う。