意思決定者の欲しいものを具現化する仕事もデータアナリストの仕事だと思う

2019/08/07


最近よくある仕事がこれ。ここで言う意思決定者は、組織のボス、直属の上司、プロジェクトのリーダーなど。

彼らは日々いろいろなことを考え、仮説を元に組織やチームを動かしていく。僕の思うデータアナリストはその横で、①彼らの仮説出しに役立つ環境を作ること、②出た仮説が正しいのか検証をすること、③正しいとした仮説を推進するための補強をすること、の3点をする存在だと考えている。彼らが武将であれば、その参謀というのがイメージするポジション。そして、今回は②〜③の話。

意思決定者の持つ仮説がはじめからガチガチにデータと論理で武装されていることはまず無い。サービスを利用していてふと思ったこと、あるデータを見て感じた違和感、絶対にこうしたいという想いなど、どれも始まりはフワッとしている。横にいるデータアナリストには、こうしたものが「ここがダメだと思うけど、そんなデータある?」とか「こういう話をしたいんだけど、どうすれば良いかな?」とか「なんか良い感じにならない?」とか、そういったオーダーとしてやってくる。これが②〜③の作業であり、考えの具現化。なお、僕はこのオーダーが曖昧なほど、意思決定者との関係は良好で、信頼されていると思っている。

こういったオーダーへ対応するには、意思決定者の頭にも完成されていない完成図を想像しながらヒアリングして確定させる作業が必要で、そのためには、以下のことが出来なくてはならない。・a.やりたいことのをヒアリングして齟齬を無くす・b.やりたいことに他者が納得できる論理的なストーリーを考える・c.同時に、手元にどんなデータがあるか把握し、ストーリーに必要なデータを決める・d.データを正しく集計する・e.データをわかりやすくまとめ、正しく伝える(ビジュアライズもここに含む。ビジュアライズへの力の入れ方は状況による)

一つ一つはできても、これら全てが揃っている人は意外と少なく、一つでも欠けると丸ごと任せることが出来ない。なので、これらができると重宝されると思う。


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