2019/07/17
意思決定者の承認を取るためにミーティングを開く場合、「そこで選択をしてもらうんだ」という意識が大事。意思決定とは結局のところ選択である。「相談させてください」という言葉を使ったとしても、相談をしようと思うのではなく、選択をしてもらおうと思うことが大事。
常に考えるべきは、取りうる全ての選択肢を洗い出し、そこから確実にNGな選択肢を理由とともに除外し、残ったもののメリットデメリットをまとめ、自分なりの順位を付けて提示する。仕事上の意思決定は基本これで対応できると思う。
それをしない、よくある失敗パターンを2つ。
1つ目が収集した事実を述べるだけ。これは選択肢を提示していないので決めようがない。それでも進むのは、その事実を元にしてミーティング内で選択肢が生まれて、それを選択するパターン。ただこれは、意思決定者に選択肢の案出しを手伝ってもらっていることになり、余計な時間を使わせている。
2つ目が、1つか少数の案だけ持って行ってデメリットの指摘で撃沈。良くあると思う。このパターンになるときに頭にいれておくべきは、そもそも、意思決定者にしてもらう意思決定にベストな選択肢は無いということ。なぜなら、どう転んでもメリットしかない選択肢なら意思決定者の承認を取る必要はないから。逆に言えば、意思決定者に持ち込む選択肢には必ずデメリットが存在すると思って良い。ベストではなくベターな選択肢が最上位。
であれば、持ち込む選択肢が1つでは駄目な理由がわかると思う。その選択肢単品で見るとデメリットが見えて選ぶのに躊躇するから。だからこそ、メリデメ付きの全選択肢を持ち込む。意思決定者と自分ができることは、その中から相対的に最上位な、ベターな選択肢を決めることだ。