ローグライクなスマホアプリとフリーミアムモデルの相性の悪さと実況配信への相性の良さ

2018/02/15


ローグライクと言ってもジャンルは色々あるので、ここではまず不思議のダンジョンシリーズのこととします。結論、スマホアプリでの不思議のダンジョン型ローグライクを売り上げ上位に食い込ませることは「相性」と「わかりやすさ」の2点で無理だと思っています。

1.相性

ローグライクで一番おもしろいのは、いわゆる道具を持ち込めない「もっと不思議」です。これは、課金するほど楽になるという今のスマホアプリのフリーミアムモデルと最悪なくらいに相性が悪いです。「課金するほど体力ゲージが増える格ゲー」くらいに相性が悪いです。

ほかにどんな課金方法があるでしょうか?例えば、追加ダンジョンへの参加権利を買い切ること。シレン5plusの方式です。ただ、買い切りなので大きな利益は出ません。例えば、ダンジョンへの挑戦権の課金です。無料で1日1回。100円で挑戦権を1回のアーケードゲーム方式です。どちらもパッとしません。パッとしたものがあるならそういうゲームが出ているのでしょう。

2.わかりやすさ

不思議のダンジョン型ローグライクの最大の弱点はここで、パッと見でわからないことです。例えば死に際やプレイミスやモンハウ切り抜けシーンがTwitterに動画で流れたとして、見て楽しめるのは既存プレイヤーだけです。非プレイヤーが見て理解し面白いと思わなければ拡散しません。

一方で、ローグライクというジャンルは今の配信・実況の時代に凄く相性が良いです。プレイヤーの腕前がキチンと反映されつつ、ランダム性によって毎回展開が変わり、プレイヤーも見ている人も飽きさせません。

スマホでこれから流行るローグライクのゲームがあるとすれば、不思議のダンジョン形式ではなく、ローグライクの本質を持った別のジャンルです。それは、非プレイヤーが一目で理解でき、SNS上の1分程の動画で楽しめるものです。それが考えられたら苦労はしないんだけど…。

※追記:PUGBをはじめとするバトロワ系がこの答えの一つだった。


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