読書メモ『デザインが日本を変える 日本人の美意識を取り戻す』
2018/08/07
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生産部門はデザイナーのデータを型に落とし込むだけ。図面通りという指示だけ。そこを、デザイナーから話をしてアンベール体験させると自分ごとになる。感情的な盛り上がりが大事。・それにより、生産部門は部品をつくっている、から、車を作っているという意識に変わった。・感動と情報を共有することで、対立する部署から仲間に。デザインの志や戦略をしつこいくらい伝え続けた。
- 職人の評価制度。マネージャー以外に昇進する道を用意した。誇り、モチベアップ。
- SHINARI(ビジョンモデル)を見て意識が変わった。QCDだけでなく、純粋に、これを作りたい、と。
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ミースファンデルローエのレス・イズ・モア、引き算の美学が日本らしさ。同じ引き算でもドイツと違う。合理性を追求した末の機能美がドイツの美学、豊かになるために捨てて行くのが日本。
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一流のデザイナーが全部直感です、というときうのみにしないこと。あるレベルまでの美しさの原則はロジカルに、その先、何をのせても大丈夫で後は好き嫌いの話、となったときに直感にしているだけ。ちゃんとロジカルと直感を組み合わせている。基礎のロジカルの部分は、当たり前だから言葉にされないだけ。
- クリエイターには負けず嫌いと謙虚さが必要。それが「Yes , and」の精神。
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魂動デザインという言葉に一年かかった。共通認識のための言葉は大事。デザインの説明にも言葉一つで大きく変わる。感覚的になものに言葉が足されて意味がつく。右脳の感覚を左脳のロジックが補完する。
- ご神体。生命を内包した形を突き詰めたもの。車のカタチとは全然違うが、これを変形させてSHINARIがつくられる。カタチの源泉のようなもの。
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SHINARIはコンセプトカーではなくビジョンモデル。これから数年のマツダのすべての車のカタチの源泉になるもの。これが受け入れられたとき社内の風向きが大きく変わった。
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