2015/07/14
以下、全部1作目の「かまいたちの夜」の話。2,3は除外。
サウンドノベルが音と映像のある電子書籍と違うのは、そこに攻略というゲーム性があること。
かまいたちの攻略は殺人事件の犯人を突き止めて被害を最小限に抑えること。そのために用意されたゲーム性は、選択で物語の結末が変わること。主人公含めて全員殺されるバッドエンドから、1人も死なないハッピーエンドまで多数の結末が用意されていて、プレイヤーは数々のバッドエンドを体験しながら、ハッピーエンドを目指す。
このバッドエンドは、ホラー・サスペンスの体験でありながら、推理のヒントという役割も持っている。あるバッドエンドで確実に殺された人は犯人ではないし、主人公と2人で行動したときに後ろから襲われたらその相手は怪しい。明確な答えは出ないけれど、バッドエンドを繰り返すことで犯人の目星がつくし、トリックも見えてくるような構成になっている。
同じ小説を何度も読んでいることになるけれど、毎回話は変わるし、少しずつ真相に近づいているので飽きずにプレイできる。