LIMBOが良かったので色々とメモ

2014/01/14


横スクロールの2Dアクション。シーンごとの簡単な謎解きをしながら先に進む。クリアまで3,4時間くらいだったかな。

敵はいないんだけど罠が殺しにきて、死んで覚えてリスタートする、いわゆる死にゲーとかオワタ式とかそういうジャンル。キャラクターは2頭身なんだけど、回転ノコギリにぶつかってばらばらになったり、脳を虫に喰われて水に飛び込んだりと結構グロい。

ゲーム画面には体力バーや字幕やヒントの吹き出しみたいなものが一切無いし、主人公も喋らない。あるのは環境音と効果音だけで没入感が良かった。

リスタートのタイミングが良かった

このゲームは死にゲーだからリスタートして再チャレンジすることが多いんだけど、そのリスタート地点とタイミングがちゃんと考えられていた。

例えば、地面に流れる触れてはいけない電流が一定時間でon/off切り替わってて、丁度いいタイミングでジャンプしないといけないシーンがある。ここで死んだときのリスタートは電流床の手前の位置なんだけど、リスタートと同時に走り始めてジャンプすればoffのときに着地できるようなタイミングで始まる。

アクションゲームにおいて、タイミング良く行動するって行為は必ずあるんだけど、タイミングを測る時間って待つ時間てことだから、早く進みたいけど進めないというストレスにもなる。

マリオのドッスンがダッシュすれば全て待たずに進める配置になっているように、そういうところちゃんと考えてるゲームは良い。

一番ゾッとした瞬間

序盤に出てくる巨大な蜘蛛みたいなやつ倒した後、死骸を調べるとレバーで脚を操作できることが分かった瞬間強烈にゾッとした。

それまでの蜘蛛も怖かったんだけど、巨大な生き物とか人工知能を持ったロボットかと思っていたから、森で熊に会うような、生命の危機を感じるだけの怖さだった。

でもレバーがあることで、そこには自分を殺そうとする他の人間がいるってことがわかった。アパートの部屋に帰って食卓に包丁が突き刺さってるのを見るような、そんな心理的恐怖に震えた。

良かった表現

主人公が水に沈んで死ぬ時、沈んだと同時に地上で聞こえていた環境音がだんだんと小さくなりブクブクという水の音が聞こえるようになる。

これ、主人公の感覚を表現すると同時に、このままでは死ぬというサインでもあるところが良い。

システム的には水中に顔が浸かって一定時間経つと死ぬんだけど、例えば自分の背丈くらいの水溜りがあったとき、歩いて進めるのかどうか、少し浸かって音が変わるかどうかで判断できる。

メッセージで「このままだと死んでしまう!」と出すわけでもなく、水中にいられるゲージが表示されるわけでもなく、音だけで表現してるのがうまい。


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