ゲーミフィケーションのバッジ(実績)の種類を考える

2012/11/03


ゲーミフィケーションで語られるバッジ(Xboxでは実績、PSではトロフィーという名称)は、大きく5つのタイプに分類することができます。

1.誘導のバッジ 「stage1をクリア」「エンディングまで到達」。スタートからゴールまでの要所要所で獲得できる最も基本的なタイプ。エンディングという重要なゴールへ導くための役割と共に、全員にバッジ獲得の体験をさせる役割も担っています。

2.発見のバッジ 「隠されたアイテムを全て集める」「通常と違うルートで進む」「特殊な攻略方法でボスを倒す」。誘導のバッジがスタートからゴールへ導く"線"だとすれば、発見のバッジはゲーム全体を知ってもらう"面"。 「世界に散らばるコインを全て集めろ」は世界の隅々まで探索させ、「炎の攻撃でゾンビを倒せ」は弱点を突いた攻略法を学ばせることができます。

3.時間のバッジ 「特定の敵を1000匹倒す」「レベルを100にする」「街を最大まで発展させる」。獲得条件を知っていてもすぐには獲れないけれど、時間さえかければ誰でも獲得することができるタイプで、"面"に"厚み"を持たせる。最も単純で強力にプレイヤーをゲームに拘束することができる。昨今のソーシャルゲームの核。

4.スキルのバッジ 「ノーミスでクリア」「10連勝する」。時間のバッジと同じく"厚み"を持たせる役割の中でスキルが要求されるタイプ。すぐに獲れる人もいれば、永遠に獲れない人もいる。その困難さ故に強い達成感を得られる反面、穫れないプレイヤーには穫れないので、難易度やバッジの量は程々にしておくほうが無難です。

5.ソーシャルのバッジ 「一緒にプレイ」「リプレイをアップロード」。ゲームの外の世界が関わるバッジ。「一緒にクリア」は未プレイのプレイヤーを巻き込み、「リプレイのアップロード」はコンテンツが充実するといったように、ゲームの外側へ波及していく。製作者側には魅力的ですが、スキルと同じくできない人にはできないので、やりすぎには注意が必要です。

バッジに遊び心を!

以上で5つのタイプの説明は終わりですが、最後にいくつかのバッジを紹介します。


これはバイオハザード5のバッジ。
「チャプター 1 - 1 クリア」:チャプター 1 - 1 をクリアする
「チャプター 4 - 2 クリア」:チャプター 4 - 2 をクリアする
「チャプター 6 - 3 クリア」:チャプター 6 - 3 をクリアする

これはHALO3のバッジ。
「道」:キャンペーンの第 3 のミッションをクリア
「最後の抗戦」:キャンペーンの第 7 のミッションをクリア
「帰還」:キャンペーンの最後のミッションをクリア

同種のバッジですが、HALO3のバッジの名前が好きです。命名や獲得条件にまで遊び心を持たせているバッジからは製作者の想いが伝わってきます。


最後にそんなバッジをもう少し紹介します。こんな遊び心を持って、本来の目的であるプレイヤーを楽しませてくれるバッヂが好きです。

「ハートに火をつけて」:同時に10体のゾンビに火をつける(Dead Island)
「フルマラソン」:通算プレイで 42.195 kmを走破する(Dead Rising)
「俺より強いやつに会いに行く」:自分の称号とアイコンをセットした。(ストリートファイター4)
「エンジェル メイ クライ」:「アルフヘイム」を1/2クリア(BAYONETTA)
「飛んで火に入る夏の虫」:グレネードを近接地雷として設置し敵を 10 体倒す(Gears of War 2)


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